巻頭言

 

情報科学研究科の新規棟について

情報科学研究科長 井上 克郎

 情報科学研究科は、工学研究科、基礎工学研究科、理学研究科を母体として、新たな教育・研究組織として、平成14年4月に創設されました。

 創設当初は、教員、事務職員らが居住する場所は、それぞれの母体となった研究科にそのままであり、教授会や各種委員会が開催されるごとに、別組織の会議室を借りて集まるなど、あまり実体が見えにくい組織でした。

 平成16年3月に、情報系総合研究棟(A棟)が竣工いたしました。講義室や会議室、事務室等の設置とともに、工学研究科、基礎工学研究科の9研究室が移ってくることによって、名実ともにその組織が立ち上がり、21世紀COEプログラム「ネットワーク共生環境を築く情報技術の創出」を行うなど、融合的な教育研究活動が活発になりました。

 続いて平成20年12月に、情報系先端融合科学研究棟(B棟)が完成し、新たな講義室を設置するとともに、事務室も移設して拡張し、より多くの事務職員が執務できるようになりました。また、工学研究科、基礎工学研究科から10研究室が移るとともに、より幅広い融合プログラムであるグローバルCOEプログラム「アンビエント情報社会基盤創成拠点-生物に学ぶ情報環境技術の確立-」の活動拠点にもなりました。

 そして、平成27年5月に、第3期の建物となる情報系基礎研究・福利厚生複合棟が竣工します。この建物は、名前が示す通り、情報系のための施設であるとともに、福利厚生のための施設が同居する形で建築の要望をしてきており、関係者各位の長年のご尽力によりその着工が認められ、平成26年春より工事に取り掛かっていたものです。7階建ての建物で、延べ6,590㎡、そのうち情報系の部分(C棟)が5,450㎡、福利厚生の部分が1,140㎡で、一部つながった別棟として建築することになりました。

 このC棟が完成することにより、理学研究科、工学研究科に在住していた各研究室、教職員全員が移り、我々の永年の悲願であった、研究科の教職員が一堂に会して活動を行うことが可能になり、大変喜ばしいことであります。

 本研究科は、情報数学の基礎や応用から、情報科学全体、そしてバイオ情報工学まで、非常に幅広い分野の教育、研究領域をカバーしています。今までも、博士課程教育リーディングプログラム「ヒューマンウェアイノベーション博士課程プログラム」などを通じて、お互いの領域の交流を行ってきていますが、全教職員が日々接することによって新たな融合が起こり、より新しい教育や研究がその融合から生み出されることが期待されます。

 また、福利厚生施設には、食堂とコンビニエンス・ストアが開設され、食事や買い物が非常に便利になります。これらの完成によって、A、B、C棟全ての居住者にとっては、大変住み心地のよい環境が提供されることになります。

 我々情報科学研究科の構成員は、このような教育研究環境の向上に負けないよう、その活動を活発にし、情報科学技術自身の成長・発展に寄与するとともに、情報社会の発展に尽くす人材の教育を推進していきます。

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©Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University, Japan