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メディアアートの世界最大の祭典 ARS ELECTRONICA に出展しました

情報科学研究科の安藤准教授、伊藤准教授、山口准教授らがオーストリアリンツで開かれたメディアアートの世界最大の祭典ARS ELECTRONICA フェスティバル会場Post City(2015年9月3-7日)において"Lost Physical Existence" を制作・展示しました.これは,先端技術を研究する研究者らが人の社会活動のデジタル化と可視化/可触化を通じたその再物質化を体験できる作品を「モノ」として具現化しその鑑賞を通じて,加速する情報テクノロジ社会の未来・方向性について再考を促す「コト」につなげること目的としたものです.

「人間が元来身体を通して気温や湿度からといった物理的感覚を取得していたのに対し,都市部に住む現代人の多くはPCやモバイルフォンの上に表示された情報にリアリティを感じ,テレコミュニケーションに実体を知覚している.これがさらに進んだ未来人は身体そのものがすでに失われてしまったかのようにして生きており,情報世界の中に残る記憶の断片,確かに生活していたヒトの存在感,残留思惟を感じ取っている.」というストーリーで、会場のセンサーで計測した情報を天気や活動,時代に見立て,マルチビューポイントFOGディスプレイやマルチバーコードスキャンディスプレイ,Funbrella,いったデバイスによる体験を通じて.都市に棲む現代人の実体そのものを問うことで、未来を読み解こうとするものです.

5日間の展示期間中、フェスティバル全体には、世界中から約9万人以上がおとづれ、たくさんの老若男女が展示を楽しんでいました。

Lost Physical Existence

VizLab in ARS :原久子・倉地宏幸(大阪電気通信大学)・伊藤雄一・安藤英由樹・廣森 聡仁・山口弘純・下條真司(大阪大学)・井村誠孝(関西学院大学)

全体の展示の様子,展示会場及び,周辺にはヒトの行動を計測するシステム「ヒトナビ」が配置されこのデータを元にコンテンツが変化していきます.Funbrellaは会場の混雑具合に合わせて触覚で感じるバーチャルな雨の強弱が変わり,何気なく環境の様子を体験者に伝えます.

床面には,ヒトナビからの情報に合わせて変化する雨の波面など自然環境的なコンテンツが投影され,文字や数字といった言語ではなく,環境の変化として無意識的に情報を感覚を通じて伝えます.

同様にヒトナビからの情報に対応して空中に霧をを用いておぼろげに投影されるホログラムのようなマルチビューポイントFOGディスプレイ,消費を連想させるバーコードスキャナーのレーザー光がかつて繁栄した時代の故人の名前が流れ,不思議なテクノロジが夕凪の時代へ進んでいく未来を連想させます.