平成25年1月23日(水)に大阪大学吹田キャンパスコンベンションセンターにて、情報数理学シンポジウムIPS2013ー情報数理学発!躍動する人と技術ー(主催:情報科学研究科、協賛:本学情報科学研究科同窓会情朋会、IT連携フォーラムOAICIS)を開催致しました。本シンポジウムは、情報科学研究科における教育研究を広く公開する活動の一環として位置づけられ、情報数理学専攻の取り組みを紹介する場として隔年で継続的に開催されております。情報科学研究科は創設以来10年が経過し、すでに多くの卒業生を輩出してきました。そこで今回のシンポジウムでは、大学や企業で活躍する本研究科の元教員、修了生に、情報数理学分野の研究・開発を取り巻く環境や研究トレンド、今後の方向性についてお話いただくこととしました。
まず、基調講演として、石井博昭先生(関西学院大学教授、本学情報科学研究科名誉教授)に「情報数理学専攻の10年、さらなる発展を期待して」というタイトルにて、情報数理学の研究や人材育成におけるこれまでの成果と、広い意味でのヘルスケアにおける情報数理学の貢献や将来展望について俯瞰していただきました。続く招待講演では、竪直也氏(東京大学)には「ナノ光情報システムの実現を目指して」、松本裕一氏(パナソニックシステムネットワークス株式会社)には「人物行動認識技術の開発~監視のインテリジェント化に向けて~」、山田順子氏(株式会社マイクロアド)には「アドテクノロジーの数理~広告業界で求められるデータ・サイエンティスト~」、清原良三氏(神奈川工科大学)には「ユビキタス社会を支える基盤技術」というタイトルにて、情報数理学のおもしろさや社会的意義を分かりやすく解説いただきました。学生にとっても将来を考える上で示唆に富んだ内容でした。さらに、専攻の各研究室が全9件の最新成果をデモ形式で発表し、教員・学生と参加者との研究交流を行いました。各所で熱の入った議論が行われ、大いに盛り上がりました。
本シンポジウムには、研究科の教員と学生55名、工学部応用自然科学科応用物理学科目学生37名、外部14名、合計106名にご参加いただき、盛況のうちに終えることができました。