私たちを取り巻く様々な社会基盤や製品など、情報通信技術がその基礎を支えています。そのような中、社会で起こる様々な課題に対して情報通信技術を活用して解決を図ることのできる人材が強く求められています。
このような要請を受け、全国の15大学が集まり「分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク」(通称enPiT)事業が平成24年度よりスタートしました。大阪大学はその代表校として中心的な役割を果たしています。
enPiTでは、大学間/大学・企業間で緊密に連携をとりながら、社会からの要請が強いクラウドコンピューティング、セキュリティ、組込みシステム、ビジネスアプリケーションの4つの分野を対象に、グループワークを主体とした短期集中合宿やPBL(Project Based Learning)など実践的な講義・演習を実施します。
既に、2年間が経過し、企業・業界でのenPiTブランドの認知度も確立しつつあります。平成26年度は、400名あまりの学生(主に修士1年生)がコースを修了しています。その中で、大阪大学は、クラウドコンピューティング分野12名とセキュリティ分野4名が修了しています。
クラウドコンピューティング分野では、大阪大学がCloud Spiralを推進しています。クラウドシステムの構築・利活用に必要な知識を演習形式で学んだ後、夏季の短期集中合宿と後期の分散PBLの場で、Webアプリケーション開発、ビックデータ解析、クラウドを使ったビジネスモデルの創出に関する演習を行い、現実課題への適用力を身に付けます。
また、enPiTでは、年1回のenPiTシンポジウムの開催(H27年1月27日:名古屋大学)、enPiTホームページ、ニュースレター、Facebook、Twitter、受講生・企業アンケートなどを通じて、実践的な情報技術教育を普及させるための種々の活動を行っています。詳細は、以下のホームページを御覧ください。
日本の将来を担う真の実践力を持つ人材を育成するため、ぜひ、enPiTの活動にご協力ください。