海外インターンシップ体験記(杉原 盛太郎)

はじめに

2015年7月16日から2015年9月18日までの2ヶ月間、ハンガリーの首都ブダペストにある、ブダペスト工科経済大学(Budapest University of Technologies and Economics)にインターンシップで訪問しました。 ここでは、その体験について報告いたします。

ハンガリー

  ハンガリーは、ブダペストを首都とするドイツの南東に位置する内陸国です。
  首都にあるブダペスト工科経済大学は、ヨーロッパで初めて高等教育水準の技術者訓練を行い、世界最古の工科大学と考えられています。
  あのルービックキューブを開発したルービック・エルネーさんはこの大学の出身者だそうです。
  また、8月20日はハンガリーの建国記念日であり、この日は様々なイベントが催され、国全体がお祭り騒ぎになっています。   私がハンガリーに滞在している頃は、ちょうど難民問題が日本でもニュースとなっていた時期でしたが、治安は特に問題はありませんでした。

    

ブダペスト工科経済大学
建国記念日のイベント

研修内容

私は、滞在先でAssistant Prof. Daniel Laszlo Kovacsの指導の下、私の進めている研究に関して様々な議論を行いました。

私の専攻は情報ネットワーク学ですが、Assistant Prof. Daniel Laszlo Kovacsは人工知能(AI: Artificial Intelligence)の専門の方でした。
渡航先としてこちらを選んだ理由は、自身の研究を進めるだけでなく、普段と異なる専門分野を学ぶことで、視野を広げたいと考えたからです。
私はAIに関する内容を大学の講義などで学んだことがなかったので、渡航してから約一ヶ月間はAIに関する基礎を学ぶために費やしました。 例として、機械学習やゲーム理論などの基礎と応用例などについてAssistant Prof. Daniel Laszlo Kovacsと議論を交わしながら、自分の中で考えをまとめていきました。
機械学習はある程度の数のサンプルデータ集合を入力して解析を行い、そのデータから有用な規則、ルール、知識表現、判断基準などを学習し、アルゴリズムの改善に活かす手法であり、ゲーム理論は戦略的意思決定に関する理論であり、AIの研究に活かされています。
これらについて学んだ後の残りの一ヶ月で、AIの技術をいかに自分の研究内容である光ネットワークにおける経路選択及び周波数割当手法に活かしていくかを考えました。
私の研究は、ネットワーク内の全てのノードを、一台のコントローラが集中制御しているという想定をしていますが、ネットワークの規模が大きくなると、制御のための計算リソースの不足などの問題が出てきます。
そのような大規模ネットワークでは、集中制御は難しく、ノードごとやドメインごとの分散制御のほうが好まれます。
そこで、マルチドメイン環境で各ドメインに1つずつ、ドメイン内の制御を行うコントローラが存在すると想定し、各コントローラがエージェントの働きをして機械学習を行うことで、経路選択と周波数割当を分散環境で行う方式に関する研究をしていました。

ミーティングの様子
マルチドメインネットワークの例

おわりに

私にとっては今回が初めての国外体験でしたが、今回の海外インターンシップを通じて研究についてだけでなく,英語や文化面でも様々な事を学ぶことができました。
この経験を無駄にすることなく、今後の研究活動などに活かせていけるよう精進して参ります。
このような貴重な経験をさせて頂いた情報科学研究科の皆様、研究室の皆様、また現地での研究、生活を支援して頂いた皆様に深く御礼を申し上げます。