教授猪俣 敦夫
Inomata Atsuo
情報ネットワーク学専攻
【協力講座】セキュアプラットフォーム・アーキテクチャ講座[D3センター]
2002年6月 北陸先端科学技術大学院大学 博士(情報科学)
2004年4月 国立研究開発法人科学技術振興機構 研究員
2004年4月 筑波大学先端学祭領域センター 研究員
2008年3月 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 准教授
2016年4月 東京電機大学未来科学部 教授
2019年4月 大阪大学情報セキュリティ本部 教授 兼(旧)サイバーメディアセンター、大学院情報科学研究科 教授
2024年10月 大阪大学D3センター教授 兼セキュアプラットフォームアーキテクチャ研究部門 教授、大阪大学最高情報セキュリティ責任者CISO
研究テーマ
サイバーセキュリティ:私たちの社会基盤を取り巻くデータとそれを繋ぐネットワークをより良いものにする見えない魔法
サイバーセキュリティ:私たちの社会基盤を取り巻くデータとそれを繋ぐネットワークをより良いものにする見えない魔法
かつてのコンピュータウィルスのようにネットワークを通じて拡散、増殖するものがサイバー世界の脅威に思われていた時代から大きく変化し、今やサイバーセキュリティの世界は単に計算機上の脅威だけを考えることでは解決は全くできないものとなっています。暗号危殆化のように計算機や解読アルゴリズムの進化に伴い、新しい暗号へ置き換えれば良いと思われるかもしれませんが、社会システムが成熟するにつれて置き換えそのものがリスクとなることがあるからです。特に、AIの進化に伴ってそのリスクが今まで想像し得なかったようなものにまでリスクを考えなければいけない時代に入っており、今すぐにでも10年ないし20年先を見据えたリスクを常に想像していく力が求められています。
当研究室では、未来の社会基盤がより良いものとして実現できるようにするため、幅広い視点での検討を行っています。組織においては運用とリスクマネジメント、サイバー犯罪においては法律、アニメや生成画像においては権利、IoTや自動車ではハードウェアとソフトウェアリスク、IPv6や次世代インターネットではフラッディングやインターネット破綻など、想像するだけでもキリがありませんが、いずれも社会を動かす重要な機能でありそれらをどう守るべきかを議論し、様々なモノづくりをはじめとした研究開発を行っています。