研究者紹介 コンピュータサイエンス専攻

ソフトウェア設計学講座

教授楠本 真二

Kusumoto Shinji

コンピュータサイエンス専攻

ソフトウェア設計学講座

1991年7月 大阪大学 基礎工学部 助手
1996年2月 大阪大学 基礎工学部 講師
1997年4月 大阪大学 大学院基礎工学研究科 講師(改組による)
1999年10月 大阪大学 大学院基礎工学研究科 助教授
2002年4月 大阪大学 大学院情報科学研究科 助教授(改組による)
2005年4月 大阪大学 大学院情報科学研究科 教授

研究テーマ

ソフトウェア見積り

ソフトウェア開発計画の作成では、開発に要する時間やコストを算出するために見積りという行為が行われる。一般的には、最初に開発対象ソフトウェアの規模が見積もられ、引き続き、開発工数、開発期間、コストが見積もられる。開発規模を表すメトリクスに、ファンクションポイント(FP)がある。FPは、ソフトウェアの「機能」を基本として、その処理内容の複雑さなどから付けられた点数である。FPを現場に導入するためには、過去プロジェクトからのFP計測、FP計測の教育、計測誤差の問題等が指摘されている。本テーマでは、FP研究に関する系統的レビューや仕様書からのFP計測の自動化を目指した研究を進めている。

見積ツール

ファンクションポイント研究の推移

IT技術者の業務遂行力、技術スキル、行動特性の評価

ソフトウェア開発プロジェクト失敗の原因には、開発方法や技術だけでなく開発者の能力や性格も関係すると言われていることから、開発者の能力や特性の評価や開発者に必要となる能力を調査することは開発現場において大きな課題の一つである。開発者の開発能力を評価するためのツールとして、“iコンピテンシディクショナリ(iCD)”が存在する。iCDは、ITビジネスにおける開発者が行うべきタスク(業務)と、タスクを遂行するために必要となるスキル(素養・技術)を列挙した項目群で構成されており、開発者のキャリヤ形成支援や自己評価に用いられつつある。本研究では、iCDを活用した開発者の自己研鑽の取組支援や業務遂行力とスキル、行動特性を定量的に評価し、それらの間の関連を調査した上で、効果的な教育手法の検討を行っている。

役割別レベル評価結果

開発者の年代別行動特性評価結果

連絡先

E-mail: kusumoto.shinji.ist@

TEL: S4110

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外線からは、S: 06-6879-xxxxS*: 06-6105-xxxxT: 06-6850-xxxx となります。
メールアドレスは、末尾が省略されていますので、送信前に osaka-u.ac.jp を付加してください。