受験生の方へ研究者インタビューリスト

研究者インタビュー

情報ネットワーク学専攻
情報流通プラットフォーム講座

准教授

小泉 佑揮

Koizumi Yuki

これから研究科を目指す学生に向けて、メッセージをお願いします

情報の世界は一般化してきています。高校でも情報を勉強するようになるなど、情報が一般教養になりつつあります。その一方で、最先端の領域は非常に変化および多様化の速度が速い分野です。大阪大学大学院情報科学研究科は世界最先端の研究体制を維持しているので、次の世代の情報科学を学んでみたい学生には勧められると思います。普段勉強する科目としての「情報」の先にあるものを見てみたい学生は、ここに来てみてはどうでしょうか。

学生からのメッセージ

学部時代に受講したゼミナールの授業のうちの一つがネットワークで、もう一つが機械学習でした。そこで、パケット転送がネットワークのコアになっていることを知りました。「世界一速いルーターをつくろう」という研究は簡単に言うと機械学習をパケット転送に適用する、というものなので、ゼミナールの内容が活かせて面白そうだと思い、研究テーマに選んで、小泉先生と研究させて頂いています。

小泉先生は、授業の時はわかりやすく、質問をしたら親身に教えてくれます。研究のときは、的確、という印象が強いです。頭ごなしに指導するのではなく、どこがうまく行かない原因かの事実を端的に教えてくれる感じです。僕があまりうまく研究を進められなかった時に、小泉先生に、僕らは学生に研究をする機械のように動いてほしいんじゃない、やることを全部示すわけではないから、君たちに何をやるべきなのか自主的に考えて物事に取り組んでほしい、と言われたことがあります。普段から学生に淡々と接する先生なので、印象に残っています。

授業の補講に用事があって出られなかったときに、個別に補講をしてくれたことがありました。一対一の演習だったのですが、ものすごくやさしく、理解できるまで一から丁寧に説明してくださったことがあって、印象に残っています。

情報科学研究科は、自由で、やりたいときにやりたいことができる環境が整っていると思います。生徒の自主性を重んじ、研究したいときにできる環境と先生のサポート体制が整っています。もう一つは、建物が綺麗で研究室が広いこと。意外と大事なのかなと思います。きれいな研究室は研究のモチベーションもあがるので、気に入っています。

わたしはネットワーク学専攻で、深層学習(ディープラーニング)を使った画像処理をしています。今は医療機関と共同研究をしており、サーモグラフィを用いた温度管理に関する研究をしています。実際に病院訪問をしたり、貴重なデータを扱ったりしています。新生児の部位検出などがメインですが、ゆくゆくは様々な部位の温度推定をしていきたいです。
情報系は裾野が広いぶん、何にでもなれるのが良いところだと思います。研究内容が幅広いので、医療にもスポーツにも、教育や金融にも関われるので、やりたいことが定まっていない高校生でも、自分の活路を見つけられると思います。
普段の研究では、論文を書いても発言しても、「これなら会議に出せるよ」「論文だせるよ」と先生方が褒めてくれるので、自分でも自信が生まれ、「会議に出てみようかな」「論文出してみようかな」と思えるようになります。

1 2 3