研究者紹介 マルチメディア工学専攻

コンピュータビジョン講座

准教授大倉 史生

Okura Fumio

マルチメディア工学専攻

コンピュータビジョン講座

2014年 奈良先端科学技術大学院大学 博士(工学)
2015年 大阪大学 産業科学研究所 助教
2020年 大阪大学 大学院情報科学研究科 准教授

研究テーマ

コンピュータビジョンとグラフィックスの境界領域

コンピュータビジョンは、カメラで撮影した情報を処理して有用な情報を獲得する、すなわちコンピュータが「見る」研究分野です。一方、コンピュータグラフィックスは、コンピュータが人に視覚的な情報を提示する、すなわちコンピュータが「見せる」研究分野です。コンピュータビジョンとコンピュータグラフィックスは隣接分野であり、それらの境界領域にはバーチャルリアリティや画像生成など、様々な研究対象が広がっています。私は特に、画像情報をもとに実物体の形状・構造・質感などを仮想化する三次元復元、画像や三次元空間の生成・編集・提示などに興味を持ち、取り組みを続けています。

植物フェノタイピングのためのコンピュータビジョン

植物の栽培や育種(品種改良)を効率化・高速化するためには、植物をカメラなどでセンシングし、植物の形状や構造などの形質(フェノタイプ)を獲得することが有用です。植物フェノタイピングは、植物の形質の獲得に着目した研究分野であり、コンピュータビジョンが重要な基盤技術となります。コンピュータビジョンの最新技術をもってしても、植物の詳細な形状や枝葉の構造などを獲得することは非常に挑戦的な課題です。私は特に植物フェノタイピングのうち、コンピュータビジョンに関する技術要素に着目し、植物を撮影した画像群から、その形状のみならず、枝葉構造、時系列変化などを、遮蔽領域も含めて再現することで、植物のデジタルツインの生成を目指しています。

連絡先

E-mail: okura@ist.

TEL: S7826

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外線からは、S: 06-6879-xxxxS*: 06-6105-xxxxT: 06-6850-xxxx となります。
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